釣りバカ外伝

米沢山中・大旗山の家

峠の怪しい茶店Story


お勧め山ブドウのゼリー(非売品
かも
?)

米沢牛と64度の泡盛
バーベキュー会場の茶店下の窪地広場は、すでに暗くなり始めています。クニ叔父さんはバーベキュー慣れしていて、今回の料理長です。彼の指示のもと明かりをセットし野菜その他の準備は順調に運びます。スーパーで買ったんでよく分かりませんが一応米沢牛も食べ頃になり、2人では寂しいので茶店の主・元山師のアビコのオッチャンをお呼びして今日の宴会が始まります。わきの谷川で冷やしたビールで喉を潤し、更に持参した沖縄土産のどなん(65度の泡盛)をやりだします。これがアビコのオッチャンに「何時も飲んでるダイゴロウ(?)より旨い!」と大好評で舌のまわりが滑らかになってゆきます。鉱山の話、山の話、仲間の話と盛り上がります。「ある霊感の強い女の子が泊まった時、彼女はいろんなものを見たらしい。それもそのはずで、この近くには鷹山公の改革反対派の重臣が切られたという碑もあるくらいなところなんだから・・・」とオッチャンの怪しい怪談も飛び出します。恐ろしさに固まったのはアキアカネ1匹くらいで、それも山の冷気で動けなくなっただけみたいです。モリガメの腕からズーッとはなれません。といった具合の酒宴は味よし!場所よし!仲間よし!と続き県境の深山をにぎやかしたのでした。

サクラのような客のような
外ではアビコのオッチャンが、常連さん達とくっちゃべてます。民芸品の材料にする材木やツルを取りに来たおじさんやいろいろたむろしています。私達も客なようなサクラのような感じで雑談に加わります。福島県側から来たオバチャンがカブトムシやスズムシを売っています。自宅でスズムシを飼ってるクニ叔父さんは、スズムシの群の近親結婚をさけるために福島産のスズムシを買うことにしました。めでたく米沢と福島のスズムシは縁続きになるわけです。


客のようにたむろしていると、何だろうと通 りがかりの車がつられて止まります。3割近い確率で車をキャッチしたような気がします。お客さんのこどもと遊んであげたり、ボランティアのサクラになってました。

 

男3人バーベキュー
離れないアキアカネ

朝からにぎやか・峠の茶店
朝食の支度をしていると、静かであるべき深山の朝にけたましい笑い声が響きわたります。上の茶店に常連のおばちゃん方がもう来てしゃべりまくっているようです。我々2人もすがすがしい山の空気のなかリッチな朝食をすませて様子を覗きにゆきます。常連のおばちゃん方が席を陣取り世間話に花が満開です。昨日の事故の話、知り合い、家族の噂・・・ととどまることのない米沢弁の会話が続きます。我々色男2人は角で小さくなってます。アビコのおばちゃんが入れてくれたコーヒーが旨い!水のよさもあるのでしょう。更にあれ食えこれ食えのほどこしを受けたうち、絶品だったのが山ブドウのゼリーです。あまりの美味しさに写 真を載せちゃいました。常連さんが重い腰をあげ出払ってしまったんで、我々も外の土産屋をひやかしにゆきます。

 

大事件発生寸前!
ゆるやかに流れる時を、突然やぶる怪しい機械音。
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